渡航準備
広州での商談マナーと、その日の決定事項の残し方
中国の取引先とのアポイントは、昼食と昼休みにあたる11:30〜13:30を避けて入れるのが基本です。 名刺と一緒にWeChatのIDを交換し、手土産は両手で渡します。 数量・価格・納期はその場で数字を確かめ、決まったことは当日のうちに書面に残します。
更新日:|広州アテンド通訳 編集部
広州(コウシュウ)での商談は、日本の商習慣と重なる部分も多い一方、時間の使い方や連絡の取り方に違いがあります。初めての訪問で相手との距離を縮め、しかも決めるべきことをその日のうちに決めて帰るための要点をまとめました。
アポイントの時間
中国の取引先とのアポイントは、11:30〜13:30を避けて入れるのが基本です。この時間帯は昼食と昼休みにあてられ、工場では休憩中で担当者が不在のことがあります。午前は9:00から11:30まで、午後は13:30以降が組みやすい時間帯です。
約束の時間は守るのが原則で、15分以上遅れそうなときは事前に連絡を入れます。工業団地の間の移動は渋滞で読みにくいため、1日に回る工場は2か所程度にしておくと、遅れの連絡に追われずに済みます。日本は中国より1時間進んでいるので、日本の本社との電話は北京時間の午前中であれば日本の昼前後にあたります。
名刺とWeChat
名刺交換は今も行われます。ただし実際のやり取りはWeChatが中心で、名刺を渡した後に「WeChatを交換しましょう」と続くのが一般的です。帰国後に新しい見積もりや製品の写真を送ってもらうのもWeChatです。名刺には中国語の社名と肩書きを併記しておくと、相手が社内で共有しやすくなります。
手土産と昼食
手土産は用意していくと喜ばれます。日本の地域の名産品など、包装のきれいなものを選び、両手で渡します。
訪問先から昼食に招かれることもよくあります。昼食は相手との関係を深める場で、本題の合間に地元の料理や街の話題で気軽な会話を交わすと、午後の打ち合わせがなごやかになります。全日の通訳をご依頼の場合、通訳者の昼食はお客様のご負担、またはお見積りに含めます。
言葉づかい
相手の役職によって、通訳者は訳し方の丁寧さを変えます。社長や工場長への言葉と、現場の担当者への言葉は同じではありません。事前打ち合わせで出席者の顔ぶれと役職を教えていただくと、場に合った言葉を選べます。出席者が当日になって増えると用語の準備が追いつかないため、分かる範囲で早めにお知らせください。
「持ち帰って検討」で終わらせない
日本のお客様にとって困るのは、数量、価格、納期、品質の管理方法を聞いたときに「後で回答します」と返されることです。持ち帰りになった項目は、帰国後に回答が来ないまま止まってしまうことも少なくありません。
そこで当社の通訳者は、次のような項目をその場で数字として確かめるよう準備しています。
- MOQ(最低ロット)と、それを下回る場合の条件
- 単価と、前金の比率・支払い条件
- 納期と、繁忙期や祝日の影響
- 不良率の目標と、検査成績書に実測値を載せられるか
- 図面の公差やJISの指定に対応できるか
その場で決められない項目は、誰がいつまでに回答するかを決めて終わります。
帰国後のやり取り
帰国後の追加の質問や見積もりの依頼は、WeChatで担当者に直接送るのが早く届きます。商談の場で「次にいつ、誰から、何を送るか」まで決めておくと、やり取りが途切れません。テストで少量を発注する場合も、今後の数量の見通しを具体的に伝えておくと、相手も対応の優先度を上げやすくなります。
服装
工場視察や広州交易会の日は、長ズボンと歩きやすい靴が基本です。服装はワイシャツに長ズボン、いわゆるクールビズやスマートカジュアル程度で十分な場面が多く、会食や格式の高い場以外は動きやすさを優先して選びます。工場の中での服装や持ち込み品の決まりは、訪問先ごとに事前にご確認ください。
当日の議事メモ
当社では、通訳の一日の終わりに、その日決まったことをまとめた議事メモをお渡ししています。数量、価格、納期、双方の宿題を箇条書きにし、そのまま社内報告や取引先への確認に使える形にします。これは当社の通訳サービスの一部としてお作りしているものです。
よくあるご質問
中国の取引先とのアポイントは何時に入れるのがよいですか?
11:30〜13:30は昼食と昼休みにあたるため避けるのが基本です。午前なら9:00〜11:30、午後なら13:30以降に入れます。日本時間は北京時間より1時間進んでいる点にも注意してください。
名刺は必要ですか?
名刺交換は今も行われますが、実際の連絡はWeChatで取ることが多くなっています。名刺と一緒にWeChatのIDを交換しておくと、帰国後のやり取りが続けやすくなります。
手土産は用意したほうがよいですか?
用意しておくと喜ばれます。日本の地域の名産品など、包装のきれいなものを両手で渡すのが丁寧です。
工場側が「後で回答します」と言った場合はどうすればよいですか?
数量、価格、納期、検査の条件など、その場で答えられる項目は通訳者がその場で数字を確かめます。本当に持ち帰りが必要な項目は、回答の期限と担当者を決めて議事メモに残します。
議事メモはもらえますか?
はい。当社の通訳者は、その日の終わりに数量・価格・納期・宿題をまとめた議事メモをお渡しします。
遅れそうなときはどうすればよいですか?
時間どおりが原則です。15分以上遅れそうなときは、事前に相手へ連絡を入れます。通訳者が中国語で連絡することもできます。
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